作品概要

聖母の戴冠式》は、画家のフィリッポ・リッピによって制作された作品。制作年は1441年から1447年で、ウフィツィ美術館に所蔵されている。

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『聖母の戴冠式』は、1441年から1447年にかけて、イタリアのルネッサンスの画家であったフィリッポ・リッピによって描かれた作品である。

リッピは1430年代後半に、カーミン修道院を出て、自分のアトリエを開いたが、その頃は経済的に貧しかった。手元にあったのは、聖アンブロジオ教会の代行者であったフランシスコ・マリンティが、教会の高い祭壇に飾るための絵に使って欲しいと、死に際に残したわずかのお金だけで、それだけでは助手を雇うことができなかったため、この『聖母の戴冠式』はそのほとんどをリップ一人で描いたとされている。

絵の構造は、背景にあるアーチにより3つの部分に分けられている。向かって左のアーチには受胎を告知する天使を、そして右には未婚の女性をそれぞれ円形構造のなかに描いている。前景には、神話に出てくる人物を自由な形で描いているが、そのほとんどは、実存する人物をモデルにしていると考えられている。通常、このようなタイプの宗教画では、天国を舞台にしているが、リップは、それまでお決まりとなっていた金メッキの背景をやめ、その代りに斜線の入った空を使っている。

それは、天国の7つの部門を明示しているようでもある。絵の中心には、キリストを置き、その足元に戴冠を受けるばかりになった膝まづく聖母マリアを描いている。

この絵は、完成後すぐにその価値が認められ、真似をする画家が後を絶たなかった。この作品は、完成後聖アンブロジオ教会に収納されていたが、1810年に盗まれ、アカデミア美術館に売却され、その後フィレンツェのウフィツィ美術館に移され今日に至っている。

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基本情報・編集情報

  • 画家フィリッポ・リッピ
  • 作品名聖母の戴冠式
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1441年 - 1447年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ウフィツィ美術館 (イタリア)
  • 種類テンペラ・木板
  • 高さ200cm
  • 横幅287cm
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