作品概要

剣闘士の学校》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1928年から1928年で、ミラノ近代美術館に所蔵されている。

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1920年代後半キリコの古代的テーマのうち剣闘士は一番遅くきて、量的にも質的にも一番大きな収穫をあげ、あとに尾を引いたかのようである。元々、古代的テーマや彫刻的で張りのある人物像そのものが、20代初めのピカソの新古典主義からヒントを得ていた。

剣闘士のライオンは1920年に描かれたピカソの「誘拐」からの影響が指摘されている。良い芸術家はよく盗みよく消化するといわれる様に影響というもののこなれの悪さが全くない。画家は剣闘士の死すべき存在という運命に興味を持ったのだと述懐しているが、ここでも仮死状態の人間という事が真の主題であったのであろう。

1927年作の剣闘士のライオンのテーマを発展させ、ドラマを闘技場から室内へと移し変えていったいっそうの形而上化を図った作品が《剣闘士の学校》である。

この移し変えは、1927年に描かれた、谷間の家具から1928年頃に描かれた部屋の中の柱に近似している。剣闘士たちは極度に戯画化され、死すべき存在、幻影でしかない人間としてほとんど粗大ゴミ扱いされている。 むしろ、馬の尻尾の輝かしい波線や壁の筆跡の方が美しい。物体の断片化と人間の仮死化の果てに、画家は今までは描く技術、すなわち絵画の勝利を確信するに至ったのであろう。

この作品は、パリの大画商レオンス・ロザンベールが、新築した大邸宅の主サロンを飾る為に注文でつくらせた「剣闘士」シリーズの1枚である。他に10人程の著名画家が注文を受けたけれども、画商のお目当ては、キリコであったらしい。

キリコは、ホモ・セクシャル好みの主題で注文主を満足させながら、自分の絵画目的はしっかりと貫き、後の新形而上様式に登場する奇妙に中性的な人物像の原型をここで作りだしている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名剣闘士の学校
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1928年 - 1928年
  • 製作国N/A/
  • 所蔵ミラノ近代美術館 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ160cm
  • 横幅240cm
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