作品概要

神秘的な女たち》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年はN/A年から1970年で、個人蔵に所蔵されている。

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《神秘的な女たち》はイタリア人の画家ジョルジュ・デ・キリコによる形而上絵画である。

S字型の物体

デ・キリコの新形而上様式の絵で、空間全体に謎めいた雰囲気を与えている最も効果的な要素は、バロック建築から腕木を抜きとってきて引き伸ばしたような、両端で渦を巻いたS字形の物体であろう。

ただの渦巻き文ならば、1929年の《無踏会》以来、たびたび舞台衣装のモチーフに用いられており、1935年に描かれた田舎住まいの紳士で現れていたが、建築から泳ぎ出てきたような立体感のあるそれは、1938年にロンドンで上演されたドビュッシーの音楽に基づくバレエ「プロメテウス」のための装置あたりが最初と思われる。

この年に発表された複数のデッサンには、すでに 《神秘的な女たち》とほとんど同じ道具立てが揃っており、S字形物体も成熟し切っていた。舞台の仕事から、デ・キリコがどんな素早さでタブローのための発想を掴んでいったかが分かろうというものである。自立した記号たちは、どこにでも出現し、デ・キリコの作品に綜合的な様相を与えてゆく。

形而上絵画の変遷

1965年に描かれた《イタリア広場:大勝負》はその好見本である。ここでは、最初期のイタリア広場と、フェラーラ時代に発生した三角定規などの幾何学的物体と、1930年代末に生まれたバロック的S字形物体とが、実に巧みに結合し、画面全体をもう一度古典的な劇場的空間に仕立て上げているのである。

晩年に近づくにつれ、デ・キリコの形而上絵画は、以前のものに比べ色彩が明るくなる。デ・キリコの持ち味である、不安や扇情的感覚が感じられなくなったのはこの頃であるが、同時期にデ・キリコは、ネオバロック風の絵画を経て、形而上絵画へと回帰し、若い頃の絵を描き直していた。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名神秘的な女たち
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年N/A年 - 1970年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵個人蔵 (N/A)
  • 種類油彩
  • 高さ58cm
  • 横幅82cm
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