作品概要

画家の家族》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1926年から1926年で、テート・ギャラリーに所蔵されている。

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時代背景

1918年11月に戦争を体験し、画家のローマ移転、パリでのアポリネールの死、画家も有力な寄稿者となるイタリア初の国際的美術雑誌『造形的価値』のローマでの創刊、といった具合にキリコにとって重要な出来事が立て続けに起きた時代である。

第一次大戦後のキリコの「古典絵画技法」への投入は、それ以前の作品が、詩的効果をあげるため、故意にプリミティヴな描法を用いていたのと、あまりに対照的であったので、彼が「形而上絵画」を捨てた、と思い込んだ人が多かった。

新しい画風

しかし、キリコは1つの関心から、別の関心に移行してしまう画家ではない。新しい経験は、前の経験と混じり合い、第3の画風を生み出すのである。

実際この画家の家族で顕著なのは1917年に描かれた《偉大な形而上学者》の頃に始まった、人間の形而上的蘇生、つまり胴部を幾何学的形象で置き換えられた、マネキン的人間像が、1920年代半ばになって、ますます含蓄豊かに発展しつづけているという事実であろう。

五臓六腑が時間と知識を経験の集積で出来ている人間、とりわけその様な赤ん坊とは、形而上的新人類とでも呼べようか。ちなみにこの作品を描いていた頃、キリコの最初の妻であるライッサはソルボンヌで考古学を勉強していた。

作品の構図

1927年の《画家の歌》と同系列の作品でありながら、ここに描かれたマネキンは、執念のように、物質のあらたな関係の発見に心を奪われている。

だが、ミニチュアの角材を玩具のように与えられている子供の表情にも、見守る母親と父親とを示すマネキンにも、差し迫ったような緊張感はない。バックグラウンドのオレンジ色の光の中で、家族3人がくつろいでいるかのような表情であり、不思議と心暖まる作品である。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名画家の家族
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1926年 - 1926年
  • 製作国不明
  • 所蔵テート・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ146.5cm
  • 横幅115cm
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