作品概要

哀惜》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1916年から1916年で、マンソン・ウィリアムズ・プロクター美術館に所蔵されている。

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《哀惜》はイタリア人の画家ジョルジュ・デ・キリコによる形而上絵画である。

フェラーラの街

1915年5月に、大戦にイタリアが参戦すると、キリコは帰国して入隊し、フェラーラに配属された。フェラーラ近くの病院で、未来派の画家カルロ・カルラと知り合い、後にモランディらも加わり一時期“形而上派”を唱える。

入隊後ほどなくして、デ・キリコは軍医の秘書役にとりたてられたため、自由時間に制作したり街を散策するぐらいの余裕はあった。彼は、フェラーラの街のメランコリックな美しさに、はげしく心を揺さぶられた。しかしこの絵の風景らしい要素は、マネキンの立つエステ家の城の前や、画中画の中の兵舎や工場など、わずかしか描いていない。

当時、デ・キリコが取り組んでいた形而上絵画に、最も強いインスピレーションを与えたは、フィラーラ家の室内、街のショーウィンドウ、店、住居などである。フェラーラ時代の新機軸は、画中画のある室内画である。

マネキンのある室内画

パリ時代の舞台化された広場という主題は、フェラーラでもマネキンを登場人物として継続するが、室内画の場合にはこの舞台に相当するものは、風景や地図を描いた画中画、あるいはビスケット類をはりつけた標本箱などとなる。まわりで散乱する幾何学的図形との間に、どちらが現実ともつかぬ空間感覚の倒錯劇を演じるのである。

本作品は油彩であり、デ・キリコの形而上絵画の手法と主題は、ここで1つの頂点に達したとみて良いものである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名哀惜
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1916年 - 1916年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵マンソン・ウィリアムズ・プロクター美術館 (アメリカ)
  • 種類不明
  • 高さ59.3cm
  • 横幅33cm
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