作品概要

オデュッセウスの帰還》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1973年から1973年で、ローマ(個人蔵)に所蔵されている。

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作品の概要

《オデュッセウスの帰還》は、ジョルジュ・デ・キリコが1973年に制作した油彩画である。

物体には影が描かれており、キリコの異色作のひとつといえる。

作品のテーマは、不思議な国々をめぐって帰還したオデュッセウス。それがいきなり部屋の中へボートを漕ぎ入れるという図となっている所がユニークである。テーマの「帰還」はまた、形而上的世界から日常への帰還もあらわしている。

作品の特徴

作品に描かれているこの部屋全体が、まさに形而上的である。そして、タンス、椅子といった家具。家具は、キリコにとって重要なモチーフの1つであった。キリコは自身が1927年に完成させた《谷間の家具》からヒントを得て、彼はこの作品を描いたと言われている。

部屋の中央に注目してみると、水面があり、ボートを漕ぐモチーフがある。その水面は、布かなにかのように描かれている。水面を1枚の半透明な布のように描いたのはダリだが、キリコのそれは厚ぼったい布の如くである。

作品に描かれているモチーフは、ただの現実生活のそれではなく、どうやら一度自然の中で旅をしてきた物体のようである。このことは右方にあけられた窓から見える光景によっても推測される。

この窓の外に描かれた神殿あとのある自然と、室内の家具を合わせ見ることによって、見る者は、その物語を空想する。オデュッセウスは、本当に帰還したのだろうか。開いた扉は彼の帰還がもしかしたら出発かも知れないことを、私たちの空想力に訴えているようだ。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名オデュッセウスの帰還
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1973年 - 1973年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ローマ(個人蔵) (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ60cm
  • 横幅80cm
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