作品概要

モンパルナス駅》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1914年から1914年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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キリコの作品は、旅行時にインスピレーションを受けて制作されたものが多く、本作はタイトルの「モンパルナス」が示すとおり、パリに住んでいた時にモンパルナス駅にインスピレーションを受けて制作されている。 

キリコ独自の様式である形而上絵画の初期作品で、夕焼けのような明るい金色の光と、長く伸びた黒い影のコントラストの対比、時計台、アーチや巨大柱に焦点を置いたギリシア古代建築を想わせる建物、人影、汽車といったキリコ定番のモチーフが配置されている。 ほかの作品と異なるは手前にバナナの束が配置されていることである。

この作品以外にもバナナが主題となる作品は「詩人の不確かさ」などいくつかあり、バナナの束はキリコにとって黄金と甘く完熟した贅沢な食べ物で「幸福」を象徴している。 人間が未知の国へと旅立ち、未知の国から帰りつくところは駅であるがこのルネサンス風、ないしはネオ・クラシック風の駅には人影が全くなく、時間が凍結してしまったようである。

1914年、キリコのアトリエはモンパルナス駅近くにあり、イタリアへの郷愁をつのらせていた。 一途な旅立ちへの衝動にかられながら、汽車旅行という肉体的苦痛に加え、極めて費用のかわむ旅路には、なかなか心が弾まぬ心境にあった。 

この作品からは1913年作の「帰還の喜び」の様な明確な目的地させるものはない。 ただ、ひたすらに意義ある出発の時を、つまりは形而上的出発の瞬間を待ち望んでいるかのごとくである。 初期の形而上的絵画においてキリコがイタリア以外の実在の地を画題にした作品は珍しい。おそらくこの作品1点といって良いだろう。この作品は「出発のメランコリア」とも題されている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名モンパルナス駅
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1914年 - 1914年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (NY)
  • 種類油彩
  • 高さ141cm
  • 横幅182.5cm
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