作品概要

偉大な機械》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1925年から1925年で、ホノルル美術館に所蔵されている。

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《偉大な機械》は1925年にイタリア人画家ジョルジョ・デ・キリコが制作した油彩作品である。現在ホノルル美術館に所蔵されている。

構図とシュルレアリスム

1919年以前の形而上的作品と比べると、暗く、神秘的で謎めいた印象は薄れ、晴れやかな青空からは清々しさすら感じる。作中のモチーフは、顔のないマネキン、イタリアの古典的アーケード、イーゼル、三角定規、縞模様の棒、ギリシャの彫刻の一部などで構成されており、それらは1919年以前の形而上作品にも度々登場している。

中央のタワーは、様々なオブジェクトが積まれているが、1919年以前のような形而上的作品から感じられる不安定なバランスや矛盾感は感じられず、程よいバランスを保っている。神秘的で、哀愁、不安、謎といった以前までのキーワードは読みとれない。

1909年から1919年にかけて、デ・キリコは形而上絵画を描き、後のシュルレアリスムやキュビスムなど、現代アートに多大なる影響を与えた。

古典回帰

しかし、1920年以降、突然形而上派をやめ、古典回帰へと果たす。

この作品はデ・キリコが古典回帰を果たした後の作品である。1919年以降、デ・キリコは伝統的な絵画技法に興味を持ち始め、ネオクラシカルやネオバロック様式で制作をするようになる。時々形而上的なテーマで描くことがあったが、1919年以前のような神秘的で謎めいたタッチを再び表現する事はなかった。

1919年、デ・キリコはイタリアの雑誌、ヴァロリ・プラスティチに「クラフトマンシップへの回帰」という題で、伝統的スタイルや、アイコノグラフィへの回帰を提唱し、芸術スタイルの突然の転換を発表した。

デ・キリコは、ルネサンス時代のラファエロやルカ・シニョレッリなど過去の巨匠に感化され、古典的スタイルへの転向を表明し、現代アートに相反する立場となった。1925年、デ・キリコはロシア人のバレリーナと出会い、最初の結婚をしてパリに拠点を移した。

シュルレアリストとの決別

しかしシュルレアリストとの関係は目に見えて悪くなり、シュルレアリストはデ・キリコの新しい作品を公然と過小評価した。1926年、デ・キリコはシュルレアリストたちを、「頭が悪く、非友好的」と痛烈に批判し、決裂する事となる。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名偉大な機械
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1925年 - 1925年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ホノルル美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ156.2cm
  • 横幅93.3cm
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