作品概要

秋の瞑想》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年はNA年から 1912年で、個人蔵に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《秋の瞑想》は、ミラノの個人蔵の作品で、キリコの「形而上絵画」時代の典型的な作品と言えるものである。

作品の意図

《瞑想》というタイトルが示している通り、画面は不気味な静寂に満ちている。絵の表面に描かれたものではなく、その裏に潜む感情、不安、憂鬱、恐怖、驚き、というもの感情を鑑賞者に呼び起こすことを、キリコは目指した。

制作時期の書き換え

絵の中にはパリで描かれたとサインしてあるが、実際にはフィレンツェで描かれたものではないかという見方で、研究者は一致している。デ・キリコはしばしば故意に制作年代を変えて作品中に書き込むことがあり、それが正確な制作場所、年代を知るのを困難にしている。

なぜこのような書き換えをしているのかは明らかではないが、おそらく、「制作年代や制作場所を変えてしまうと、その作品の評価は変わってしまうのか」という命題を投げかけようとしたのだと考えられる。

瞑想シリーズの特徴

本作品は《朝の瞑想》、《午後の瞑想》とシリーズになっている作品で、いずれも後ろから見た像が海を見つめているところが描かれている。ここで描かれている風景は、人気や生きている感じがなく、静的である。左側の建物は光に照らされ、もう一つは巨大な影に覆われている。像の足元は不安定で、危なっかしい。

瞑想シリーズの中の他の絵には、人の気配が全くなく、憂鬱な気分が画面を支配しているが、この作品では、少なくとも、散歩に使う杖のようなものが描かれており、人が直接に描かれていなくても、人の「気配」を感じるようになっている。

この杖は1922年の作品《放蕩息子》に描かれている。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名秋の瞑想
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年NA年 -  1912年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵個人蔵 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ54cm
  • 横幅69.8cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 秋の瞑想の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。