作品概要

放蕩息子》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1922?年から 1922?年で、ノヴェチェント美術館に所蔵されている。

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作品の成り立ち

本作品《放蕩息子》は、ベルギーの雑誌『セレクシオン(選択)』が、1929年12月に、デ・キリコ特集を組んだときに掲載されている。

同じく12月にはミラノにあるギャラリー、バルディでフィレンツェで、出版を手がけていた、アッティロ・ヴァレッキ氏のコレクションが展示されたが、その時に本作品も展示されている。おそらく、ヴァレッキ氏が1922年ごろには、デ・キリコの作品を委嘱したのではないかと考えられる。

作品の構成

作品に描かれているのは広場で、右にはポルティコのある建物がある。この建物はフィレンツェの特徴的な建物である。デ・キリコが1910年代から好んで描いているものである。

左は遠くの風景に向かって広がっている。やはり、デ・キリコにおなじみの、顔のないマネキン人形は、鮮やかな色で描かれており、ここでは、帰ってきた放蕩息子と考えられる。

息子の帰還を喜ぶ父親は、右の硬い石像のような姿でかかれている。再会を喜んでいるはずの抱擁はどこかぎこちなく、かみあわない。

考察

研究者の中では、この絵の中にデ・キリコの自叙伝的な要素を読み取る説もある。1915年のパリから祖国への「帰還」、1919年に戦争から仕事への「帰還」、1924年ごろの「古典への帰還」である。

雲に覆われている空は、マンテーニャやベッリーニをデ・キリコが研究したことを伺わせ、この時期から熱心さを増す、古典研究の一端を伺わせる。

デ・キリコは偉大な絵画の条件は描かれたイメージではなく、絵の具や溶き油といった画材の質にあると言い、徹底的に画材を研究したが、ここでもテンペラのテクニックの追求をした表現になっている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名放蕩息子
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1922?年 -  1922?年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ノヴェチェント美術館 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ87cm
  • 横幅59cm
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