作品概要

政治家のいるイタリアの広場》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1935年から1939年で、個人蔵に所蔵されている。

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《政治家のいるイタリアの広場》は、イタリア人の画家ジョルジュ・デ・キリコによる形而上絵画である。

イタリアの広場

イタリアの広場は、デ・キリコがしばしば好んで描いてきたテーマの一つである。「イタリアの広場」が描かれている作品でキリコが描いたのは、小さな人影、煙を出しながら走る汽車、遠くにそびえている塔、アーケードがある建物、噴水、地面の光と影、昼と夜が判然としない風景、色濃く長く伸びた影などである。

この中で、長く伸びた黒い影と、イタリアで良く見られるアーケートのある建築は、キリコが生涯を通して描いたモチーフである。緻密に描かれた風景なのに、なぜか私たちがこの風景に違和感を覚える理由には、キリコの巧みなセッティングがある。

ここでは塔の背景になっている空は、朝なのか夜なのか緑と黄色の不思議な色をしている。それなのに、その手前の地面はまだ明るく、像の影、建物の影がこれだけ長く色濃く伸びている。この影には光源が必要なのに、空からはそれが見当たらない。遠くの汽車は走っているはずなのに、煙突の煙が後ろにではなく、まっすぐ上に上がっている。日常を忠実に写し取ったように見える風景は、実は実際にはあり得ない。

父親像

銅像はタイトルに見られるように、「イタリアの政治家」である。燕尾服のようなものを着た銅像はどこか所在なげで、肩を落として疲労がにじみでていて、通常、政治家が見せようとする強い姿ではない。

燕尾服の姿は、キリコが《放蕩息子の帰還》で描いた父親の姿に酷似している。祖国の人々を、父として包み込めないイタリア人政治家の悲哀が出ているのだろうか。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名政治家のいるイタリアの広場
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1935年 - 1939年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵個人蔵 (NA)
  • 種類油彩
  • 高さ27.8cm
  • 横幅41.5cm
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