作品概要

詩人と画家》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって描かれた作品。制作年は1975年から1975年で、ジョルジュ・エ・イザ・デ・キリコ財団に所蔵されている。

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《詩人と画家》は、イタリア人画家ジョルジュ・デ・キリコの最晩年の作品の一つである。

モチーフ

木造の室内に二人の人間が座っている。こちらに正面を向けて座っている右側の人間は、机に向かって何かを書きつけているので、詩人であろう。それに対してこちらに背を向けているのがイーゼルを前にした画家である。甲冑を着けているので顔のない二人は、お互い、それぞれの思索にふけり、自分の活動を行っている。

二人の間には熱心な対話がある気配はない。窓の外にはキリコが好んで描いたイタリアの広場がのぞいている。アーケードのある建築、右側に影の射す建物。その中間には銅像があり、ずっと向こうには朝焼けだか、夕焼けだかはっきりしない、黄金の空が広がっている。

頻出する図像

左の窓と右の窓で、空の位置が微妙にずれている。キリコのお得意な歪んだ遠近法がここでも使われている。

画面左の室内の床には、4色の箱のようなものが置かれている。これもキリコが好んだオブジェで、《不安にさせるミューズたち》の中でも登場していて、「遊び」を象徴する積み木らしい。《不安にさせるミューズたち》で描かれているのはギリシャ神話のミューズ、タレイアや文芸のミューズ メルポメネを暗示するミューズの姿である。

キリコの弟は詩人(ペンネームはサビニーノ)であり、キリコ自身も1929年に散文体で夢想的な世界を描き、賞賛も受けた小説「エブドメロス」を、1945年には自叙伝風の「わが生涯の思い出」などを書き残している。詩人と画家は、デ・キリコ兄弟の二人の姿を描いたものなのだろうか。

基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名詩人と画家
  • 制作年1975年-1975年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ジョルジュ・エ・イザ・デ・キリコ財団 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ100cm
  • 横幅81.5cm
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