作品概要

水浴》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1945年から1945年で、ジョルジュ・エ・イサ・デ・キリコ財団に所蔵されている。

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《水浴》は、イタリア人の画家ジョルジュ・デ・キリコによる絵画である。

ルーベンスの研究

この作品は、ジョルジュ・デ・キリコといえば「形而上絵画」を思い浮かべる我々にとっては、なかなかキリコと結びつけがたいような古典回帰時代の作品である。

1945年に描かれたこの裸婦像は、フランドルの巨匠、ピーター・パウル・ルーベンス(1577−1640)の裸婦像を研究した成果を表したものと言われる。ルーベンスはフランドル出身のバロック絵画を代表する作家で、華麗な画風による裸婦像は、彼が得意とするものであった。

古典回帰

1910年代に形而上絵画の世界を切り開き、シュルレアリストたちを熱狂させたキリコだったが、1920年代ごろから、突然、古典に「回帰」する。

第一次世界大戦後に多くの芸術家たちが、戦争による惨禍に目を覆い、美しい秩序に帰ろうとしたことはよく知られている。キリコが単純に時代の流れに沿ったとは考えられないが、彼の回想録によると、1919年にローマの美術館でティツィアーノの絵を見ていたとき、「偉大な絵画というのは、描かれたイメージにあるのではなく、絵の具や溶き油といった画材の質にあるのだ」と突然ひらめいたのだという。これをきっかけにキリコは各国の美術館に通いつめ、古典絵画の画材にどんなものが使われているのか、その手法を徹底的に追及したという。

古典絵画の普遍価値とはどこから来るのか。その古典絵画の画材の質を自分のものにしたいと、キリコは探求を続けた。1910年代にはほとんど裸婦を描くことがなかったキリコであるが、過去の巨匠の絵画に習い、この時代には裸婦も描いている。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名水浴
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1945年 - 1945年
  • 製作国不明
  • 所蔵ジョルジュ・エ・イサ・デ・キリコ財団 (イタリア)
  • 種類油彩
  • 高さ109cm
  • 横幅140cm
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