作品概要

自画像》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって描かれた作品。制作年は1924年から1924年で、ヴィンタートゥール美術館に所蔵されている。

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これはジョルジュ・デ・キリコが、1920年代に数多く描いた自画像の中の一つである。デ・キリコはイタリア人の両親のもとに、ギリシャで生まれた。その後父が亡くなって、母と共にミュンヘンに移り、ミュンヘンの芸術大学でドイツの画家アーノルド・ベックリン、哲学者ニーチェなどの影響を大きく受けながら、多感な若者時代を過ごす。

その後に第一次世界大戦が勃発すると、イタリア軍に従軍するためにパリに渡った。その頃にピカソやアポリネールなど、パリの前衛の芸術家たちと親交を結んだ。この自画像では、彼は自分を英雄視した、神秘的な様子で描いている。その様式は、16世紀のマニエリズムの画家を思わせる。

ここで描かれているアーティストのジェスチャーは、この時代に特徴的なものであり、彼が尊敬して、多大な影響を受けていたスイス人画家アーノルド・ベックリーンの絵からヒントを得たのかもしれない。この絵のテンペラの使い方にも、やはりベックリーンからの影響が見て取れる。1910年代にはのちのシュールレアリストを驚かせ、絶賛されたキリコだったが、1920年代にはその画風はどんどん保守的になっていく。

それにつれて彼は過去の絵画の画法に興味を持つようになった。この絵画の背景に見て取れるラテン語には「私は時代を超えて賛美されるために、今は世間的な評価を我慢している」と描かれている。これはルネッサンス期に特有な風潮を示しているが、もしかしたら敬愛するニーチェの言葉がデ・キリコの心にはあったのかもしれない。

基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名自画像
  • 制作年1924年-1924年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ヴィンタートゥール美術館 (スイス)
  • 種類テンペラ画
  • 高さ不明
  • 横幅不明
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