作品概要

カルロ・チレッリの肖像》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって描かれた作品。制作年は1915年から1915年で、フィラデルフィア美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《カルロ・チレッリの肖像》はイタリア人画家ジョルジュ・デ・キリコによる肖像画である。

デ・キリコの絵画において最も有名なのは、人気のない広場やのっぺりとしたマネキン、実際よりも異常に長い影、古典的な建物を描いた「形而上絵画」であることは間違いないが、実は生涯を通した作品群の中で、彼はおびただしい数のポートレートや自画像も残していることは無視できない。

フェラーラ

この《カルロ・チレッリの肖像》は、キリコが1915年10月、イタリアのフェラーラに住んでいたときに描いたものである。

フェラーラは14世紀エステ家によって整備され、ルネサンス期には文化の中心地として繁栄した美しい街である。15世紀から16世紀にかけつくられた9km以上の市壁に囲まれており、初期ルネサンス様式の特徴である、赤錆色のテラコッタ装飾が施された宮殿・邸宅が多く見られる。街の中心にはエステ家が居城にしていたエステ城がある。

友人の肖像

キリコは第一次対戦中、イタリア軍第27歩兵連隊に所属し、そのためにフェラーラに駐屯していた。カルロ・チレッリはイタリア軍の伍長で、兵役を共にするうちにキリコと友人になったという。

キリコによると、チレッリは類まれな感受性、ずばぬけた知性、教養、趣味のよい、申し分のないセンスを持った男だったという。この肖像画では、チレッリの注意深く、念入りに手入れされた爪が、万年筆の細いところのように、整えられているところに焦点が当たっている。

基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名カルロ・チレッリの肖像
  • 制作年1915年-1915年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵フィラデルフィア美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ77.5cm
  • 横幅64.1cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • カルロ・チレッリの肖像の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。