作品概要

ヘクトルとアンドロマケ》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1917?年から1917?年。

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《ヘクトルとアンドロマケ》は、イタリア人画家ジョルジョ・デ・キリコによって1917年に制作された形而上絵画である。

この作品をはじめとする彼の形而上絵画作品は、後のアートムーブメントに大きな影響を与えた。シュルレアリスムやキュービズムである。

シュルレアリスムにおいて、芸術家たちは、デ・キリコの夢のような空間やオブジェクト、幾何学的でシンプルな構造スタイルを多く参考にした。またキュービズムにおいては、芸術家たちは、傾斜や幾何学的な遠近法を取り入れた。

本作品は第一次世界大戦中、デ・キリコがイタリア・フェラーラに駐屯していた頃に描かれたものである。

生涯研究を続けた題材

彼は、自身のギリシャ神話や歴史への関心も作品に取り入れており、本作ではホメロスの叙事詩をテーマにしている。

《ヘクトルとアンドロマケ》はデ・キリコが生涯にわたり追究した題材である。

背景やオブジェクトを変え、デ・キリコ自身でレプリカを大量に制作し、同タイトルの作品が彫刻を含め多数存在している。

作品の特徴

左側の夫ヘクトルは男性的な身体をしており、肩幅が広く、腹部に向かい細くなっている。右側の妻アンドロマケはより自然で丸みを帯び、女性的に描かれている。

ヘクトルは力強く妻を支えているが、頭を下げて悲しげに妻を気にかけている。一方アンドロマケは、戦争という太刀打ちできない強大な力に対し、諦めているようだ。顔は上を向き、嘆き悲しんでいる。力なく夫にもたれかかり、絶望しながらも夫を気にかけている。

戦場に向かう夫ヘクトルと嘆き悲しむ妻アンドロマケの姿。不条理な現実を前にした絶望的な夫妻の姿を描くことで、デ・キリコの戦争への想いを表現した作品だ。

夫婦いずれも三角や直線などの幾何学的身体で描かれれており、キリコらしい巧妙な配置だ。彼は独自のアート様式と象徴的表現を用いて、悲しい場面や感情を表現したのだ。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名ヘクトルとアンドロマケ
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1917?年 - 1917?年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵不明
  • 種類油彩
  • 高さ40cm
  • 横幅30cm
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