作品概要

運命の謎》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって描かれた作品。制作年は1914年から1914年で、バーゼル美術館?に所蔵されている。

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《運命の謎》(The Enigma of Fatality)は、1914年にイタリア人画家ジョルジョ・デ・キリコが制作した形而上絵画である。キリコは形而上派を確立し、後のシュルレアリスム運動に多大な影響を与えた人物である。本作品はスイスのバーゼル美術館に所蔵という文献もあるが、定かではない。

図像解説

この作品では二等辺三角形の枠の中に、巨大な煙突が一本堂々とたたずんでいる。不気味な赤い手袋をはめた手がとても印象的だ。指は直線的で、指先でそっと白黒のチェスボードに触れている。しかし良く見ると手袋をしているにもかかわらず指の爪が描かれ、手に直接赤い手袋風のデザインを施しているようだ。その細長い指を持つ手は無感情なマネキンのようである。

白黒のチェスボードは見ようによっては床面のようである。また従来の遠近法ではなく、キリコの独自のずれた遠近法を使用しているため、ちぐはぐな不協和音を奏でている。

特徴

明るい青の空と真っ赤な手袋をした手、黒の強い色彩コントラストが印象的だ。煙突を囲むように、古代建築であるアーケードが無表情にのっぺりと描かれている。そこに人影はなく、廃墟のようである。これらのオブジェクトには共通点がみられない。この謎めいたオブジェクトの選定とコンビネーションや配置は、キリコが20代前半に描いた形而上絵画の特徴である。

また幾何学模様も好んで描かれ、三角形や急な角度の直線を用いている。それらの幾何学模様によって、色彩や光と影を明確にし、強いコントラストが生まれている。

作品の与えた影響

これらの奇妙な謎を、シュルレアリスト達はこぞって解こうとした。特にキリコを崇拝していたサルバドール・ダリやルネ・マグリットらに、だまし絵などの多くのインスピレーションを与えた。

基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名運命の謎
  • 制作年1914年-1914年
  • 製作国フランス
  • 所蔵バーゼル美術館? (スイス?)
  • 種類油彩
  • 高さ138cm
  • 横幅95.5cm
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