作品概要

通りの神秘と憂愁》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1914年から1914年で、個人蔵に所蔵されている。

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作品の概要

《通りの神秘と憂愁》はイタリア人画家であるジョルジョ・デ・キリコが1914年に制作した作品で、形而上絵画の代表的な作品のひとつである。

彼はドイツの哲学者ニーチェやギリシャ神話に影響を受け、形而上派を確立した。彼の作品、シュルレアリスム運動の先駆けとして多くのアーティストに影響を与え、またシュルレアリストたちは彼の描いた形而上絵画の謎をこぞって解こうとした。

フランスの詩人ギヨーム・アポリネールは「デ・キリコの作品は形而上絵画そのものであり、アートムーブメントの原点である」と評価している。

作品の特徴

双方の建物の焦点はずれており、従来の遠近法と矛盾している。これは、デ・キリコの形而上絵画の特徴であり、彼独自の遠近法である。

光と影のコントラスト、奇妙な遠近法、表情のない少女、行きつく先の怪しげな彫像の影、不可思議な配置は、絵を見る者を不安な気持ちにさせる。

絵の中で、少女が左下から輪を転がしながら、不気味な彫像の影に向かって走っている。実在する景色ではないのにどこか子供の頃にみたような懐かしさも感じられる。左側の明るいアーケードと、右側の暗い建物は黄色い通りをさかいにしてはっきりと遮られている。この黄色い通りは、少女のこれから行く道筋をはっきり示していると見て取れる。

この少女は絵画の中で唯一の生きた存在であるが、表情はなく、どこか不安げである。荷車は霊柩車を思い起こさせ、不吉に扉が開かれている。少女はデ・キリコ自身で、彫像の影は死を意味しているともいわれている。

本作は、2014年の第一次世界大戦がはじまった直後に描かれており、デ・キリコはこれから行きつく不条理で絶望的な死の世界を本作の中で表現しているようだ。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名通りの神秘と憂愁
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1914年 - 1914年
  • 製作国フランス
  • 所蔵個人蔵 (N/A)
  • 種類油彩
  • 高さ69cm
  • 横幅85cm
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    1. apfel

      第一次世界大戦は2014年ではなく1914年ですよ〜