作品概要

愛の歌》は、画家のジョルジュ・デ・キリコによって制作された作品。制作年は1914年から1914年で、ニューヨーク近代美術館に所蔵されている。

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《愛の歌》はイタリア人画家、ジョルジョ・デ・キリコが描いた形而上絵画である。油彩作品であり、1914年に制作された。本作は彼の多くの作品の中でも、最も有名な絵画のひとつとして知られている。

本作は、1914年ニューヨークではじめて発表された。その後1922年、フランス・パリのポール・ギョームギャラリーに展示された。当時この絵を見たフランス人たちは、彼の形而上絵画の素晴らしさをはっきりと認識した。まさに、本作は、モダンアートにおける古典的リバイバルの大衆化に貢献したと言えるだろう。

デ・キリコが確立した形而上派は、図らずも、後のシュルレアリスム運動の先駆的役割を担うこととなった。ダリやマグリットといった多くの芸術家に多大な影響を与えた。

実際、1923年、ベルギーの画家ルネ・マグリットは《愛の歌》の複製をみて涙が出るほど感動したと言う。彼はこの体験からシュルレアリスムの方向に進むことを決意したそうだ。マグリットは「デ・キリコの考えを、はじめて目にしたことは、私の人生において最も感動した瞬間のひとつであった」と語っている。

作品の特徴

頭部のみの古代ギリシャの彫刻、とびぬけて大きいゴム手袋、緑色のボール、汽車。不調和で関連性のないオブジェクトがあえて組み合わされている。
汽車は明るい青空に対比するように黒いシルエットとして描かれている。走っているであろう汽車の煙突から出る煙がまっすぐ立ちのぼっているのも、観るものに違和感を与える。

オブジェクトを不自然に置くことで、現実にある世界の裏側に横たわるものを表現するのが形而上絵画の特徴である。

デ・キリコは、人間の姿かたち、空虚な建築物、あいまいな通り道、不気味な細長い道を描き、見る者に闇に包まれた不安や哀愁、憂鬱をイメージさせた。それは、第一次世界大戦でボロボロに引き裂かれた、世界の深い不条理をも呼び起こすものである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ジョルジュ・デ・キリコ
  • 作品名愛の歌
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1914年 - 1914年
  • 製作国フランス
  • 所蔵ニューヨーク近代美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩
  • 高さ73cm
  • 横幅59.1cm
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