作品概要

コンポジションⅡの下絵》は、画家のワシリー・カンディンスキーによって描かれた作品。制作年は1910年から1910年で、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館に所蔵されている。

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《コンポジションⅡの下絵》は、1910年に描かれた。下絵と題されているが、カンディンスキーの絵画作品において傑作の一つとして度々挙げられる作品である。

制作の背景

カンディンスキーは1907年にフランスのパリに滞在し、アンリ・マティスやピカソ等、当時前衛的と言われた多くの画家達との出会いや交流を経験している。本作品はそれまでのカンディンスキー作品には見られなかった色が使われる等、フランスで受けた多くの刺激や影響を表している作品であると言われている。

作品の完成した1910年は、ヨーロッパの多くの前衛芸術家がヨハネの黙示録を共通の題材として作品を発表した年であり、本作品もその一つとされている。また同年は、美術理論家として1911年に出版した論文「芸術における精神的なもの」および1912年に第一号が出版された「年刊青騎士」の表紙の為のスケッチを多く試みた時期であるとされている。

カンディンスキーは、馬に乗った騎士を保守的な芸術表現に挑む前衛芸術のシンボルとして描いたとされており、1909年から本作品完成の1910年までの間に、少なくとも8作品の馬に乗った騎士の絵画を描いている。

図像の意味

白馬に乗った騎士がキャンバスの左から右へと跳んでいる。白馬の跳ぶ後方にあたるキャンバスの左側には「ノアの大洪水」を思わせる波やボートの形状が、キャンバスの右側には抱擁し合うカップルや太陽、火の灯ったろうそくが描かれている。この作品は、左側の邪の世界から右にあるカンディンスキーが理想とした芸術の精神世界へと跳ぶ、自身の内面を表現した作品であると言われている。

基本情報・編集情報

  • 画家ワシリー・カンディンスキー
  • 作品名コンポジションⅡの下絵
  • 制作年1910年-1910年
  • 製作国ドイツ
  • 所蔵ソロモン・R・グッゲンハイム美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩、キャンバス
  • 高さ97.5cm
  • 横幅130.5cm
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