作品概要

即興31(海戦)》は、画家のワシリー・カンディンスキーによって制作された作品。制作年は1913年から1913年で、ワシントンD.C 国立美術館に所蔵されている。

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戦争に影響を受ける

《即興31(海戦)》は、第一次世界大戦直前の1913年の作品である。

いかなる戦争も自身の絵画に描く事を否定し続けたカンディンスキーであるが、当時「心の中で、ひどく葛藤している。それでも私は精神世界の追求を続ける。」という言葉を残している。

「大きく広がる無意識、内面から生じる符号、存在しない物質世界」という理想の芸術表現を追求し続けながら、世界大戦に向かう現実世界を大きく反映した作品だと言われている。

作品の特徴

本作では、中央に戦闘している2隻の船が描かれている。黒い線で長いマストと大砲が描かれ、放たれた砲が波を逆巻けている。

キャンバスの左上には転覆しそうな白い塔の建つ街。この白い塔の建つ街は、他の多くの作品でも繰り返し描かれており、カンディンスキーの中に在り続けた「ヨハネの黙示録」の象徴あると言われている。

2隻の戦いは中央にある長方形から上昇していくように描かれた三角の形状の中に配置されている。

船のマストや戦闘に使われる大砲は、筆記の様な黒い線で描かれ、折れ曲がった剣の様な黒い形が右下の水面に配置されている。

中心部が暗い青から瑞々しい青の柔らかい色調で描かれ、血を思わせる赤やオレンジの色調は荒々しくシミの様な広がりで描かれている。その中に 黄色が鋭い印象で組み込まれている。

全体に柔らかく、闘いとは相反した色調でありながら、カンディンスキーの内面の葛藤や不安が大きく現れている作品である。

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基本情報・編集情報

  • 画家ワシリー・カンディンスキー
  • 作品名即興31(海戦)
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1913年 - 1913年
  • 製作国不明
  • 所蔵ワシントンD.C 国立美術館
  • 種類油絵
  • 高さ140.7cm
  • 横幅119.7cm
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