作品概要

尖端》は、画家のワシリー・カンディンスキーによって描かれた作品。制作年は1920年から1920年で、大原美術館に所蔵されている。

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《尖端》は、1920年、カンディンスキーの絵画がより幾何学的になっていった時期に制作された作品である。

点と線の力

点と線による表現を追求した本作品は、カンディンスキーが描く幾何学的な表現法が見出されて行く過程を見る事が出来る作品の一つと言える。カンディンスキーは自身の著書の中で、絵画における「点」は、どのようにも変われる形でありながら、描かれた平面状にある他の点や線から孤立する事も、響きあう事もできるものであるとしている。また、「線」は描く者が鉛筆や筆といった道具を用いて平面に方向を与える力を持つものとし、カンディンスキーの表現における直線、角線、曲線のそれぞれが持つ力について記している。

色調

この作品では、幾何学的でも抽象的でもない、色味の少ない「点」が描かれている。そして四角、三角、円や星、その他の複雑な形状が多彩な色調で描かれている。これらの形状は、点から派生したものであると言われている。

キャンバス内に描かれた「線」は、それぞれの方向を持ち、効果的に配置されている。横方向の線は、点から派生した形状によって描かれた、動く人物と休む人物のいる地面に呼応した配置で描かれている。暗さと冷たさを感じさせる、黒や青に近い色調が使われている。

一方縦方向の線は、直線、曲線が様々な高さの自由な配置で描かれている。こちらは白や黄に近い、暖かく光を感じさせる色調で描かれている。斜め方向の線は、他の線の均衡を保つかのような色調で描かれている。

基本情報・編集情報

  • 画家ワシリー・カンディンスキー
  • 作品名尖端
  • 制作年1920年-1920年
  • 製作国ロシア
  • 所蔵大原美術館 (日本)
  • 種類油絵
  • 高さ110.3cm
  • 横幅91.8cm
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