作品概要

ワイングラスを持つ娘》は、画家のヨハネス・フェルメールによって制作された作品。制作年は1659年から1660年で、アントン・ウルリッヒ公爵美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《ワイングラスを持つ娘》(二人の紳士と女)は、1659-1660年の間にヨハネス・フェルメールによって描かれ、現在はドイツのブラウンシュヴァイクにあるアントン・ウルリッヒ公爵美術館(又は、ヘルツォーク・アントン・ウルリッヒ美術館、アントン・ウルリッヒ博物館)に所蔵されている。

ヘルマン・クーンによる色分析では、フェルメールは高価で自然素材のウルトラマリンでテーブルクロスを描き、テーブルの上のオレンジには鉛錫黄、娘のスカートには茜色や朱色を使っている。しばしば気づかれないことではあるが、17世紀オランダにおいて最も人気のあったインテリアの様式が、部屋の左手隅に見受けられる。

壁には窓があり光が差し込み、めずらしいケースだが、背景の壁は絵画を平坦にみせるように平行である。フェルメールの絵画において、座って描かれている人物は、誰一人として特定されていない。

ベルリンにある『紳士とワインを飲む女』と、この『ワイングラスを持つ娘』はとても似たテーマと思われる。タイルの床や華美なステンドグラスの窓がどちらの絵画にもあるため、同じ部屋の中で描かれたと推測される。

これらのことからフェルメールの熟達を見ると、それらの絵画はとても近い時期に描かれた。しかしながら、この2枚の絵画における調査からは、やや大きな時間的な隔たりがあった中で描かれた可能性を示す、目立った技術的な相違点が見受けられる。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家ヨハネス・フェルメール
  • 作品名ワイングラスを持つ娘
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1659年 - 1660年
  • 製作国不明
  • 所蔵アントン・ウルリッヒ公爵美術館 (ドイツ)
  • 種類カンヴァス・油彩
  • 高さ77.5cm
  • 横幅66.7cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • ワイングラスを持つ娘の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。