作品概要

老夫の肖像画》は、画家のハンス・メムリンクによって制作された作品。制作年は1475?年から1475?年で、メトロポリタン美術館に所蔵されている。

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『老夫の肖像画』はハンス・メムリンクが1475年頃に描いた縦25.4cm×横18.4cmという小さな油彩の板絵であり、現在はアメリカのメトロポリタン美術館に所蔵されている。

老夫の両手は祈りを捧げる際の形ではなく、画面右下に重ねられているため、まるで窓枠にもたれているように見える。このポーズはメムリンクの師にあたるロヒール・ファン・デル・ウェイデンら先人の画家が始めた慣行である。また、メムリンクの作品の中で老人を描いた肖像画はこの作品のみではないものの、数は少ない。ただ、メムリンクはこの老夫の個性や静かな威厳を表現するため、皮膚のシワや不規則にうねった毛髪、無精ひげなどに綿密な描写を施した。

実は、この作品は同じくメムリンクがこの老夫の妻を描いた『老婦の肖像画』とともに、二連祭壇画または三連祭壇画の左右を飾っていた絵だった。しかし、その祭壇画は壊れてしまったため、現在この老夫婦の肖像画は個別の作品として扱われており、『老婦の肖像画』のほうはアメリカのヒューストン美術館に所蔵されている。

そのうえ、老夫婦の肖像画はどちらとも縁に切断された痕跡があり、窮屈な構図になるほど小さくされてもいるため、この夫婦の身元も両肖像画の本来の飾り方も元々つけられていた額縁とともに失われてしまった。この夫婦がこの作品を依頼した目的は、死期が迫っている中で2人の姿を後世に残しておくためだといわれている。このような絵画の利用法は16世紀と17世紀に人気に拍車がかかったものである。

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基本情報・編集情報

  • 画家ハンス・メムリンク
  • 作品名老夫の肖像画
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1475?年 - 1475?年
  • 製作国フランドル
  • 所蔵メトロポリタン美術館 (アメリカ)
  • 種類板絵、油彩
  • 高さ25.4cm
  • 横幅18.4cm
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