作品概要

カディス防衛》は、画家のフランシスコ・デ・スルバランによって描かれた作品。制作年は1634年から1634年で、プラド美術館に所蔵されている。

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『カディスの防衛』はスルバランが得意としていなかった勢いのある動きを描くことを求められた数少ない作品の一つと言える。王宮からの依頼によって当時を代表する画家たち、ベラスケスなども参加して描かれたスペインの戦勝を記念した連作12点の1つである。

この作品の舞台は、1624年から起こったスペインとイギリスとの開戦の翌年の出来事である。8000もの大群で押し寄せるイギリス軍に対し、F・ギロンの率いる僅か600のスペイン守備隊が都市カディスを防衛した歴史的勝利の場面を描いたものである。

彼の静謐でモニュメンタルな様式が少なからずも与えられた主題によってはハンディキャップになることがあると、この絵から見ることができる。1634年に描かれたこの作品は、高い前景と低く広い後景を持つ構図のパターンを用いることが要求された戦勝記念連作である。前景にはF・ギロンを始めとする、この歴史的勝利の主要人物を、後景には都市カディスを防備するスペイン守備隊とイギリス軍との争いの場面が描かれているが、指揮団のいる場所の動きと興奮状態を十分に表現しえていない。

人物像は固いポーズで、彼らの手の動きによって相互に作用しあっているにすぎない。背景も全体との比例の関係になっておらず、どこがぎこちのなさを感じる。パノラマに描く戦闘状態の描写が簡潔な様式を持つスルバランにとって難問であったことが明らかである。しかし、彼の与えられた主題に対いて、真摯に応えようとする彼らしさを感じるような1枚でもある。

基本情報・編集情報

  • 画家フランシスコ・デ・スルバラン
  • 作品名カディス防衛
  • 制作年1634年-1634年
  • 製作国スペイン
  • 所蔵プラド美術館 (スペイン)
  • 種類カンヴァス、油彩
  • 高さ302cm
  • 横幅323cm
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