作品概要

瞑想する聖フランシスコ(アルテ・ピナコテーク)》は、画家のフランシスコ・デ・スルバランによって描かれた作品。制作年は1658年から1660年で、アルテ・ピナコテークに所蔵されている。

詳細な画像を見る

この『瞑想する聖フランシスコ』はマドリードにおける最後の数年間にスルバランがフランシスコ会関係の主題を描いたものの一つである。

1630年から1640年の間に描かれた聖フランシスコのドラマティックなイメージとは異なり、純真な信仰と帰依の念を現わしている。悔悟の印である頭蓋骨は依然として演出の一部をなしているが、以前の作品の黙想するような禁欲主義にかわって、聖フランシスコを有名にした彼の率直で優しい帰依の念を表現している。この新しい表現を可能にするために、今までのような明暗の鮮明な対比を放棄し、柔らかい光がむらなく画面を照らしている。

額や指先の絶妙な半陰影が示すように、影が色彩を曇らせるようなことがない。絵具の塗り方も非常に自由である。驚くことに、右手は本来はもっと高い位置にあったという痕跡が時と共に浮かび上がってくるという、慎重に仕上げられたスルバランの絵画にはめったにない明らかな訂正の跡である。以前に描かれた聖フランシスコは力強く無骨な顔立ちに描かれていたが、この作品ではこの聖人は洗練された美貌の持ち主であり。こうした変更は、宗教画に精神的な魅力と同様に官能的な魅力をも求める新しい流行に適応するべく加えられたものである。

この作品において、スルバランは理想の最高の表現に到達するとともに、情緒と絵画技法の洗練さにおいて、後のスペイン画家たちがめったに凌駕しえぬところに到達しえたという事実を表している。

基本情報・編集情報

  • 画家フランシスコ・デ・スルバラン
  • 作品名瞑想する聖フランシスコ(アルテ・ピナコテーク)
  • 制作年1658年-1660年
  • 製作国スペイン
  • 所蔵アルテ・ピナコテーク (ドイツ)
  • 種類カンヴァス、油彩
  • 高さ65cm
  • 横幅53cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • 瞑想する聖フランシスコ(アルテ・ピナコテーク)の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。