作品概要

エマヌエーレ・フィリベルト・ディ・サヴォイア》は、画家のアンソニー・ヴァン・ダイクによって制作された作品。制作年は1624年から1624年で、ダリッジ・ピクチャー・ギャラリーに所蔵されている。

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『エマヌエーレ・フィリベルト・ディ・サヴォイア』は1624年にアンソニー・ヴァン・ダイクが制作した肖像画である。ヴァン・ダイクは1621年から1627年まで6年間イタリアで修行をした。これは師匠のルーベンスも若い頃に辿った道である。

ヴァン・ダイクはまずローマに渡り、その後ジェノヴァにたどり着いた。その後スペイン領シチリアの総督からパレルモを訪れるよう招待が来た。その彼こそがこの作品のモデル、サヴォイア公、エマニュエーレ・フィリベルトである。

ヴァン・ダイクはシチリアのパレルモに18ヶ月滞在していた。1624年にヴァン・ダイクが到着した直後、流行性の腺ペストがシチリアを直撃したが、ヴァン・ダイクは運よく生き延びたことができた。本作品は、ヴァン・ダイクの若き時代の、代表的な作品のひとつといっても過言ではない。

まず作品の中の衣装の精巧さ、素晴しさに目を奪われる。繊細なレースのひだは、本物のようで見事としか言いようがない。この青白い顔のフィリベルトの頭はやや後退しており、ひげはきれいに完璧に撫でつけられている。隙を見せないそのたたずまいと無慈悲で注意深い印象をも与える。

特注したフィリベルトのミラノ風アーマーもヴァン・ダイクは見逃していない。フィリベルトの特徴的な衣装は装飾品の一部としても捉えることができる。妥協を一切感じさせない様相のフィリベルトは、すぐに訪れる不幸を微塵も感じさせない程、堂々とした姿である。

しかしこの肖像画が描かれて数ヶ月の間に、フィリベルトは流行性の腺ペストで亡くなってしまう。この疫病により、パレルモの大多数の人口にあたる約20,000人の犠牲者を出した。

ヴァン・ダイクはシチリアで少なくとも2枚は肖像画を描いたといわれている。しかしその後宗教画の注文が増え、師匠であるルーベンスに酷似した宗教画を描いたりもした。また明暗の対比技法、キアロスクーロや配置の簡素化はイタリア人画家カラヴァッジョの影響もあったとされている。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンソニー・ヴァン・ダイク
  • 作品名エマヌエーレ・フィリベルト・ディ・サヴォイア
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1624年 - 1624年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵ダリッジ・ピクチャー・ギャラリー (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ126cm
  • 横幅99.5cm
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