作品概要

エジプト逃避途中の休息》は、画家のアンソニー・ヴァン・ダイクによって制作された作品。制作年は1629年から1630年で、ホートン・ホール(ロバート・ウォルポールコレクション)に所蔵されている。

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『エジプト逃避途中の休息』は1629または1630年に、フランドル派のアンソニー・ヴァン・ダイクが描いた宗教画である。

この聖家族がエジプトへ逃走する話は、新約新書のマタイ福音書の中で触れられている。ヴァン・ダイクは、チャールズ1世お抱えの宮廷画家として有名であるが、宗教画や神話絵画なども描いていた。

本作品は、ホートン・ホールのロバート・ウォルポールコレクションに所蔵されている。ちなみにロバート・ウォルポールは英国の最初の首相である。また同時期に描かれた同タイトルの作品が、フィレンツェのピッティ宮殿やミュンヘンのアルテ・ピナコテークにも所蔵されている。アルテ・ピナコテークに所蔵されている作品は、天使たちは描かれておらず、聖家族のみを描いている。

一方、ピティ宮殿にある作品も、若干登場人物が異なっている。本作品では左側に聖家族が木陰の岩に腰をおろし、右側には幼子キリストを楽しませようと、騒々しくいたずらっぽく、軽やかに踊る天使たちが描かれている。聖家族の足元には一風変わった色鮮やかな植物が描かれ、また聖家族の背景には、ヴァン・ダイクのアイコノグラフィでもあるひまわりや、色鮮やかなオウムがエキゾチックに描かれている。

また植物や背景の木々は暗く力強く描かれており、天使の華やかで明るい雰囲気と、聖母マリアと幼子イエスの鮮やかな色彩とのコントラストを生んでいる。またヨセフはやや暗めに影に隠れたようにひっそりと描かれている。また世俗的な背景をベースに、神聖な要素を多く取り入れている。

ヴァン・ダイクは、ベネツィア派のイタリア人画家ティツィアーノの作品に深く感銘を受け、イタリアで修業した後、積極的に明るく華やかな色彩を取り入れるようになった。ヴァン・ダイクの艶やかな色彩感覚や天使たちの髪の毛の繊細な筆さばき、軽やかな動きが見事な作品といえる。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンソニー・ヴァン・ダイク
  • 作品名エジプト逃避途中の休息
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1629年 - 1630年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵ホートン・ホール(ロバート・ウォルポールコレクション) (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ215cm
  • 横幅285.5cm
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