作品概要

ロメリーニ家の肖像》は、画家のアンソニー・ヴァン・ダイクによって制作された作品。制作年は1626年から1627年で、スコットランド国立美術館に所蔵されている。

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『ロメリーニ家の肖像』は1626から27年にかけてフランドル派のベルギー人画家アンソニー・ヴァン・ダイクが描いた肖像画である。この若き画家ヴァン・ダイクは、1621年から1627年の6年間をイタリアで過ごした。豊かな港町、ジェノヴァを拠点として多くの貴族の華やかな肖像画を描いていた。

ロメリー二家を描いたこの肖像画は、ヴァン・ダイクが最も野心的な時期に描かれた作品である。ジャコモ・ロメリー二は1625年から27年にかけてジェノヴァの市長の座についていた。しかし実は、ジャコモ自身はこの作品には登場していない。それは市長の個人的な宣伝を防ぐため、市長の肖像画を描くことを禁止していたからである。

ジャコモの2人の大きい息子たちは彼の2人目の妻の隣に立たせており、またジャコモと2番目の妻の娘たちを右側に配置している。娘たちの足元には、子犬がじゃれ合っており生き生きとした情景が見て取れる。この華やかで美しく、力強い家族のプライドを表現した作品からは、ヴァン・ダイクのその後の英国での成功を裏づけている。この作品で特徴的なのは、衣装の精巧さや人々の生命力もさることながら、人物はそれぞれ違った方向に目線を向けていることである。

真ん中の妻は従来の肖像画のように、体を30度の角度に向け、目線は画家に向いている。しかし、息子たちと娘たちは画家に目線を向けておらず、各々に考え事をしているのか、注意をそそられる何かがその先にあるのか、それぞれまったく違った方向を向いている。

ヴァン・ダイクは1620年に一度英国へわたっているが、それほど成功を収めることができず、巨匠で自らの師匠であるルーベンスの名声を超えることができずにいた。その後イタリアの巨匠ティツィアーノの作品を目にし、ヴェネツィア風の鮮やかな色使いに心を奪われ、イタリアで修行することを決意する。

本作品はまさに、ルーベンス風のスタイルに新しくイタリアの伝統的な技法を取り入ることに成功した作品といえる。1627年に英国に再度渡航する直前に描いたこの作品は、その後、英国国王チャールズ1世を魅了し、生涯を英国で終えるヴァン・ダイクのキャリアを祝福しているかのようにもみえる。

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基本情報・編集情報

  • 画家アンソニー・ヴァン・ダイク
  • 作品名ロメリーニ家の肖像
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1626年 - 1627年
  • 製作国イタリア
  • 所蔵スコットランド国立美術館 (スコットランド)
  • 種類油彩
  • 高さ269cm
  • 横幅254cm
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