作品概要

チャールズ1世とヘンリエッタ・マリアと2人の子供》は、画家のアンソニー・ヴァン・ダイクによって制作された作品。制作年は1631?年から1632?年で、ロイヤルコレクションに所蔵されている。

詳細な画像を見る

『チャールズ1世とヘンリエッタ・マリアと2人の子供』は1631年か1632年にフランドル派のアンソニー・ヴァン・ダイクによって制作された絵画である。この作品は、イタリア修行の後、再度英国に渡ったヴァン・ダイクが、英国国王チャールズ1世の宮廷画家として任命され、契約に基づいてはじめて手がけた作品である。

この作品ではチャールズ1世と、女王ヘンリエッタ・マリア、そして彼らの2人の子供たちのロイヤルファミリーの肖像画が描かれている。父親であるチャールズ1世の隣に立っているのがチャールズ王子で後の英国国王チャールズ2世である。また母親のヘンリエッタ・マリアの腕に抱かれているのがメアリー王女である。背景の遥か向こうにはロンドンの象徴的な建築物である国会議事堂やウェストミンスター会堂、またおそらくはクロック・タワーであろうシルエットが見てとれる。

この絵画はその当時「The Greate Peece」という名で知られており、現代の言葉で言うとThe Great Castle、偉大な城という意味である。この作品はホワイトホール宮殿に目立つように飾られていたという。その時期の他の絵画と一線を画したこの作品は、ロイヤルファミリーの偉大な権力と地位を見せつけると同時に、自然体で格式ばっていない家庭的な姿をも描いていることがわかる。

ロイヤルファミリーの後ろの膨れ上がった大きなシルクの布や重厚で古典的な円柱のサイズ感には目を見張るものがある。まるで宮廷の偉大な権力の象徴であるかのようだ。腰をおろした国王と女王、そして王冠を脇のテーブルの上に置きリラックスした姿、足元には子犬がいる。この特徴的な配置は18世紀半ばに英国国王を含むヨーロッパの王室の画家であるヨハン・ゾファニーにも影響を与え、彼をもってその構造スタイルを完全なものにしている。

暖色系の色彩技法やドラマチックに表現された空は、イタリアの巨匠ティツィアーノから学んだヴァン・ダイクの技術力を十分に感じることができる。その点で、ルーベンスやベラスケスのような平然とした洞察力で描いた作品からは一線を画し、ヴァン・ダイクは独自のスタイルを編み出すことに成功したといえる。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家アンソニー・ヴァン・ダイク
  • 作品名チャールズ1世とヘンリエッタ・マリアと2人の子供
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1631?年 - 1632?年
  • 製作国イギリス
  • 所蔵ロイヤルコレクション (イギリス)
  • 種類油彩
  • 高さ325cm
  • 横幅244cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • チャールズ1世とヘンリエッタ・マリアと2人の子供の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。