作品概要

ルッカの聖母》は、画家のヤン・ファン・エイクによって描かれた作品。制作年は1436年から1436年で、シュテーデル美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

1436年に晩年のヤン・ファン・エイクによって描かれた聖母と子どもの絵画である。描かれている聖母マリアはソロモン王の12体の獅子の装飾のあった王座を思わせる、4体の小さな獅子の装飾の王座に座り、幼いキリストに授乳している。

サイズは65.5?×49.5?であり、その小さなサイズは個人の信仰のためであったことをほのめかす一方、かつては三枚続きの祭壇画の内側のパネルであったと言われている。

聖母マリアのモデルはファン・エイクの妻マルフリートであると言われ、彼はマルフリートの肖像画も描いている。

この作品は、「上知の座」という構成の「看護する聖母マリア」の初期のスタイルを織り交ぜている。

「上知の座」は、「真のソロモン王の玉座は聖母マリアに授けられ、イエス・キリストが鎮座すると、真の上智の座となる」と中世後期に出版された聖書に関する一種の百科事典である『人類救済の鑑』にも書かれている。

この作品では、ファン・エイクの他の作品や同時代の他の作品と同じく、聖母マリアを教会の祭壇になぞらえてはっきりと描くことでより深く、精巧に描かれている。聖母マリアが幼いキリストを膝に乗せる様は、大きく、あまり立体感なく描かれており、この作品で聖母マリアは、キリストの復活を祝うミサの典礼の中心である祭壇と同じ役割を与えられているのである。

また、イエス・キリストに敷かれている聖母マリアを覆う白い服は色合いが非常に豪華で、右側に見える壁龕(彫像、花瓶等を置く壁の凹み)は、聖職者が手を洗う水を入れる聖水盤と思われ、それら全てがミサを想起させる。

また、部屋の形が珍しく、大きな椅子に比べて非常に狭い。それは小さな礼拝堂を示唆していると言えるだろう。

現在、絵画はフランクフルトのシュテーデル美術館が保管しているが、19世紀初頭にはパルマ公とルッカが所持していたことで知られている。

基本情報・編集情報

  • 画家ヤン・ファン・エイク
  • 作品名ルッカの聖母
  • 制作年1436年-1436年
  • 製作国不明
  • 所蔵シュテーデル美術館
  • 種類板に油彩
  • 高さ65.5cm
  • 横幅49.5cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • ルッカの聖母の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。