作品概要
《果物籠》は、画家のミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオによって制作された作品。制作年は1599年から1599年で、アンブロシアンライブラリーに所蔵されている。

「果物籠」とは1599年に、イタリアバロック式の画家である、カラバッジョによって描かれた静止画であり、現在ミラノにあるアンブロシアンライブラリーに保管されている。「果物籠」には、様々な夏の果物をその中に納めた、編みこまれた木の籠がモチーフとして使用されている。
モチーフとなった果物籠は、カラバッジョの他の作品である「エマオの晩餐」の中でも、テーブルの端にひっそりと描かれている。「果物籠」には、夏の果物が描かれており、その中に朽ちているものもあれば、虫食いの跡がついているものもある。これは、もしかすれば、アモス書の一節を参考に、描かれたものかもしれないといわれている。
その一節とは、神がアモスに果物を納めた籠を渡し、アモスに何が見えるかを問いかけ、アモスが「果物の入った籠が見えます」と答えた箇所である。
近年のX線解析によると、「果物籠」という作品は、当時カラバッジョの友人であり、カラバッジョと彼の最初のパトロンであるカーディナル・フランチェスコ・デル・モンテを引き合わせる手伝いをしていた、プロスペーロ・オルシという画家の描いたグロテスク画の描かれたキャンバスの上から、描かれていることがわかった。
そして、1607年には、この絵はミラノの大司教であったカーディナル・フェデリコ・ボロメオのコレクションとして保管されていたことが確認されている。カラバッジョがローマに滞在していたのは1597年から1602年の間であり、その間デル・モンテのハウスゲストとして生活をしていた。
カーディナル・フェデリコ・ボロメオは、当時北欧の画家の作品に興味を持っており、デル・モンテのコレクションの中にあった、カラバッジョの他の作品である「トカゲに噛まれた少年」や「バッカス」を見てカラバッジョに目を付けたとされている。
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