作品概要

キリストの埋葬》は、画家のエル・グレコによって制作された作品。制作年は1568年から1570年で、アテネ国立美術館に所蔵されている。

詳細な画像を見る

《キリストの埋葬》は、マニエリスム後期を代表する画家、エル・グレコによる油彩画である。1570年から1576年の間に制作された本作品は、現在アテネ国立美術館に所蔵されている。

グレコは現在のギリシャ領であるクレタ島に生まれた後、イタリアを経てスペインのトレドで生涯を終えるが、この作品はグレコがローマにいた時代に作成されたものといわれている。暗い洞窟を背景に浮かび上がる登場人物たちは、中央が棺に納められようとしているキリストであり、その周辺に集まるのが使徒と聖女たちである。複数の人物像が、絵を観る者に対して背を向けるように描かれているのは、マニエリスムの手法である。

また、キリストの背後で悲しみにくれる聖女の姿は、マニエリスム初期のイタリアの画家であるパルミジャニーノの同名の作品に描かれた女性の描写を模しているといわれる。これはポストビザンチン様式において、すでに確立されているパターンを自身の作品に合成するという伝統に基づいている。本作におけるこうした描写は、クレタ時代からイタリア時代におけるグレコの作品群の中でも特筆すべき点で、グレコの画家としての形成を物語るものである。

全体的に黄土色と青みがかった色彩を配することで、残された者の悲しみと喪失感を演出している。キリストと使徒たちの表情の描写には、盛期ルネサンスを代表するミケランジェロの影響を大いに受けているといわれている。人物像が多少歪めて描かれているのは、マニエリスムにおける特徴的な手法である。

作品をもっと見る

基本情報・編集情報

  • 画家エル・グレコ
  • 作品名キリストの埋葬
  • 分類絵画
  • 制作年1568年-1570年
  • 製作国不明
  • 所蔵アテネ国立美術館 (ギリシャ)
  • 種類油絵
  • 高さ51cm
  • 横幅43cm
  • 更新日
  • 投稿日
  • 編集者
  • キリストの埋葬の感想を書き込む

    こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。