作品概要

雨の後(セントアガタの鶏のいる庭)》は、画家のグスタフ・クリムトによって制作された作品。制作年は1899年から1899年で、オーストリア絵画館に所蔵されている。

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《セントアガタの鶏のいる庭》、別名《雨の後》は、クリムトが1898年に発表した油彩、風景画である。

本作の題名にある「セントアガタ」とは、オーストリアの北部地方にある地域で、本作が描かれた場所を示している。連続して立ち並ぶ木々の合間に、思い思いに散らばる鶏たちが、うっすらとけぶる空気感の中に描かれている。

画面奥から緩やかになだれ落ちる丘、画面左手前に配された薄紅色の小花との対比により、クリムトはこの画に広い奥行、まるでこの丘がどこまでも広がっているかのような感覚を与えんとしているのである。絵の上部に視線を移すと、そこにはうっそうと茂る枝葉がひと塊に描かれ、背景に一体感を与えている。

木々の緑とたっぷりとした下草の醸し出す雰囲気が、見る物をこの画の背景描写に引き付けるのである。クリムトの作品に対しては、人物像、ことに女性像が多く描かれたと思われることも多いが、彼は実際「ブナの森1、2」など、緻密な風景画も多く残している。

本作は、風景に動物、鶏を加えた貴重な作品である。霧雨が画面全体を包み込むとともに、装飾的にも見えるほど美しい個々の描写物が配されている。

そのさまは、アメリカ人画家で、本作の政策時期に人生をの終焉時期を迎えた画家、ジェームズ・マクニール・ホイッスラーによる、はかなげで叙情的な風景画を想起させる作品である。ホイッスラーは、浮世絵など、日本美術に影響を受けた画家としても知られているが、クリムトによる本作においても、楕円形で描かれた鶏の描写の中に日本美術からの影響が感じ取れる。

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基本情報・編集情報

  • 画家グスタフ・クリムト
  • 作品名雨の後(セントアガタの鶏のいる庭)
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1899年 - 1899年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵オーストリア絵画館 (オーストリア)
  • 種類油絵
  • 高さ80.3cm
  • 横幅40cm
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