作品概要

ウイーンの旧ブルグ劇場》は、画家のグスタフ・クリムトによって制作された作品。制作年は1886年から1888年で、ウイーン歴史博物館(ウイーン市立歴史美術館)に所蔵されている。

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クリムトによる油彩、「ウイーンの旧ブルグ劇場」は、オーストリア、ウイーンにある古い劇場の観客席の様子を描いた作品である。サイズは縦82?、横93?で、物静かな色彩の中に、劇場内のきらめきや興奮を感じ取ることができる。

本作は、この歴史ある建造物が間もなく取り壊され、新劇場に建替えられる時期を切り取っている。依頼者はウイーン市議会で、1888年10月12日に行われた最終公演の様子を描いたものだと言われている。本作品の賞賛すべき点は、観客席に描かれた多くの観衆、その一人一人の表情、人となりを、まるで肖像画を描かんとせんばかりに描きこんでいることである。

こうしたリアリズムや人々の存在感には、ここに描かれた人物がウイーン市の名士たち、すなわち、劇場のパトロンやクリムトにとっては顧客にあたる人々であったこと、本作作成以前にクリムトと仲間たちが本劇場の装飾を担当し、高い賞賛を獲得した場所であったことが関係しているかもしれない。

クリムトは1879年に、弟のエルンストと友人フランツ・マッチュと共に美術装飾を行う芸術カンパニーを設立し、本作を手掛ける前にはブルグ劇場の装飾の功績が認められ、金功労十字賞を獲得しているためである。

この写真と見紛うばかりの写実表現を、時の皇帝フランツ・ヨーゼフは惜しみなく賞賛し、第一回、皇帝賞を授与したと伝えられている。このとき、クリムトは26歳。若きクリムトの才能を世に知らしめた、まさしく出世作と言えよう。

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基本情報・編集情報

  • 画家グスタフ・クリムト
  • 作品名ウイーンの旧ブルグ劇場
  • 英語名未記載
  • 分類絵画
  • 制作年1886年 - 1888年
  • 製作国オーストリア
  • 所蔵ウイーン歴史博物館(ウイーン市立歴史美術館) (オーストリア)
  • 種類油絵
  • 高さ82cm
  • 横幅92cm
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