作品概要

異端者とハッサンの戦い》は、画家のウジェーヌ・ドラクロワによって描かれた作品。制作年は1826年から1826年で、シカゴ美術館に所蔵されている。

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1825年イギリスに旅行した後、フランスでロマン主義派画家の筆頭であるドラクロワは、イギリスの詩人バイロン男爵卿が1813年に書いた詩「ジャウールとハッサンの戦い」を作品にした。遠く離れたギリシアの戦場に恨みをはらす激情を主題とするこの作品は、異国の舞台と解放した感情をロマン主義派の構想に完全に適応させている。

トルコ語で異端者を表すジャウールとして知られるベネチア人が、イスラム人のハッサンのハーレムへ逃げた後にハッサンに殺された恋人の死を復讐するために戦う場面であり、荒涼とした背景と好戦的な動作がこの2人の主役に焦点を当てている。

ピーター・ポール・ルーベンスのバロック様式を回顧しているダイナミックな動きと感情の構成が、ドラクロワの明るい色調の色使いと大胆で解放された筆運びによってさらに強調されている。彼の色素の扱いは19世紀中頃の色彩理論に影響されたもので、作品において影を描く黒い色素の追加よりも寧ろ補色の使い方にこの効果が出ている。

この作品はパリのギャラリー・ルブランでの展示会での一作品で、ギリシア人とオスマントルコ族からの自由の戦い(1821-1832年)のためになる事を目的に展示された。政治的な主張は多くのロマン主義派画家、作家、音楽家を刺激し、ドラクロワの最も有名な作品の一つである「キオス島の虐殺」の主題にもなった。どちらの作品も、中東と北アフリカの土地や人々の異国風の魔力を強調する描写において、ロマン主義派絵画の東洋趣味の手本である。

基本情報・編集情報

  • 画家ウジェーヌ・ドラクロワ
  • 作品名異端者とハッサンの戦い
  • 制作年1826年-1826年
  • 製作国フランス
  • 所蔵シカゴ美術館 (アメリカ)
  • 種類油彩画
  • 高さ59.6cm
  • 横幅73.4cm
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