作品概要
《ペルッツィの祭壇画》は、画家のジョット・ディ・ボンドーネによって制作された作品。制作年は1318年から1322年で、ノースカロライナ美術館に所蔵されている。

『ペルッツィの祭壇画』はイタリアの画家ジョット・ディ・ボンドーネとその他多数の画家が約1318年に創作を始め、1322年前後に完成させたと言われているテンペラ画である。この作成時間はジョットが自分の代表作品であるスクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画達を描き終えた時間と同じ時期である。『ペルッツィ祭壇画』は元々イタリアフィレンツェのペルッツィ礼拝堂にて展示されていたが、現在はアメリカノースカロライナにあるノースカロライナ美術館にて所蔵されている。
『ペルッツィ祭壇画』はジョットによって手を加えられているが、主な作成はワークショップに任せられていた。祭壇画の構成となっている五枚の肖像画の内四枚はイタリアの画家ステファノ・フィオレンティーノまたは彼の学生が最初に描いた物である。そして、その頃キャリアの黄金期にいたジョットは礼拝堂側の要求に答え、『ペルッツィの祭壇画』の作成を救助し完成させた。絵のデコレーションを乾燥したフレスコの代わりに新鮮な物を使っている点からして、ジョットは性急な方法をで絵を完成させたのではないかと言われている。
この作品の中央には祝福の救い主であるキリストが描かれている。彼は右手を上げ、十字架にはりつけられた跡を見せつつ左手には聖書を抱えている。キリストの左右には左から順に、使徒ヨハネ、聖母マリア、洗礼者ヨハネそしてアッシジのフランシスが描かれている。この人選はペルッツィ礼拝堂の属性と関連しており、ペルッツィ礼拝堂は元々二人の聖徒ヨハネを崇拝するチャペルであった。
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