作品概要

死せるキリストへの哀悼》は、画家のジョット・ディ・ボンドーネによって描かれた作品。制作年は1304年から?で、スクロヴェニー家礼拝堂に所蔵されている。

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《死せるキリストへの哀悼》は、パドヴァの銀行家が建立したアレーナ礼拝堂の壁画装飾として依頼され作製されたジョットの最重要作品群である。

ヨアキム伝、聖母マリア伝、キリストの生涯、善徳/悪徳の寓意像、最後の審判から構成される宗教画群の一点で、キリストの生涯21場面の「死せるキリストへの哀悼」を主題とした作品である。

本作の主題であるキリストはユダヤの民を煽動したとして磔刑に処されたイエスの亡骸を聖母マリアやマグダラのマリア、聖ヨハネ、アリマタヤのヨセフ、ニコデモらが囲みながら嘆き悲しむ場面で、本作では画面下部左側に死したイエスの亡骸を抱き悲哀の表情を浮かべる聖母マリアが配置されている。

さらにイエスの対角線を試すかの様に岩山が描き込まれており、その途中(ほぼ中央)では聖ヨハネが両腕を大きく広げ主イエスの死に絶望する姿が、さらに山頂となる画面右上には一本の枯れた樹木が配されており、そこから続く上空の天使らへと画面内で見事な視線誘導の施策が講じられている。

この空間構成は名高いスクロヴェニー礼拝堂壁画連作の中でも特に優れた出来映えを示しており今も観る者を魅了する。またもうひとつ注目すべき点として、登場人物の感情に富んだ表情の多様性にある。特に聖母マリアは我が子の結末を目撃し溢れ出す感情を噛み殺すかのような口元の表現やイエスを見つめる深い視線の感情描写にはジョットの絵画表現の真骨頂を見いだす事が出来る。

この作品の中では登場人物の悲しみの表情が一人々々違い、手を広げて嘆く物、静かに悲しみを受け止める物、人間の表情がみごとに描かれている。

基本情報・編集情報

  • 画家ジョット・ディ・ボンドーネ
  • 作品名死せるキリストへの哀悼
  • 制作年1304年-不明
  • 製作国不明
  • 所蔵スクロヴェニー家礼拝堂
  • 種類壁画テンペラ
  • 高さ200cm
  • 横幅185cm
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