作品概要
《ひまわり(15本)》は、画家のフィンセント・ファン・ゴッホによって制作された作品。制作年は1888年から1888年で、ロンドン・ナショナルギャラリーに所蔵されている。

ひまわりの中の最高傑作
ゴッホはいくつか「ひまわり」を描いてきたが、いくつかは焼失したとされている。本作品はその中でも最高傑作と言われている。ゴッホ自身も好んでいた《ひまわり(12本)》をもとに制作したとされる。
背景も含めて全体的に鮮やかな黄色で描かれており、それはゴッホが誘った画家達と共同生活をする為にアルルで借りた「黄色の家」を表しているという。
また画中のひまわりの数は、ゴッホがアルルの家に呼ぶ予定だった画家の人数とゴーギャン、弟のテオドルスを表していると言われている。
ゴッホはアルルで多くの画家達と画業に専念し、その中で生まれた画家達の作品をテオドルスが販売するというスタイルを取りたかったのかもしれない。
彫刻のような立体感
作品は全体的に絵具で厚く塗り重ねられており、そうすることでひまわりの強い生命力とたくましいボリューム感が表現され、まるで彫刻のような立体感が出ている。
ゴッホは生き急ぐかのように2日1?2枚のペースで作品を描き続けてきた。そんな魂のこもった作品で注目すべき点としては作品の中心部分であり、限界を超えて身を滅ぼそうとせんばかりのひまわりの中に、左側には力尽きて枯れたひまわりが描かれている。
大量のアルコールとカフェイン
ゴッホはこのひまわりに関して、「このひまわりの黄色を再現するには、大量のアルコールとカフェインで極限にまで感性を高める必要がある」と述べている。
また本作をはじめとした美しい黄色は、19世紀に製造された顔料の革新が生み出した。技術的進歩によってクロム・イエローのような新しい色が生まれたことで、ゴッホの本作品は、より生き生きとした魅力を獲得した。
この作品はとても有名です。過去に行った美術館でも、中学の授業でも取り上げられていました。すべて向日葵なのに、どこか違う感じがして観ていて飽きない作品だと思います。
2020年4月22日 3:01 pm, ID 17561私はひまわりが好きなのでこの絵が一番に目に入りました。また、どうして15本にしたのかが気になり、この絵を選びました。作品の解説を読んでみると、15本は、ゴッホがアルルの家に呼ぶ予定だった画家の人数とゴーギャン、弟のテオドルスを表しているということがわかりました。
2020年4月22日 3:05 pm, ID 17563