作品概要
《ナンバー5, 1948》は、画家のジャクソン・ポロックによって制作された作品。制作年は1948年から1948年で、個人蔵に所蔵されている。

「ナンバー5, 1948」は1948年に制作された。ポロックは、1947年から「アクション・ペインティング」を本格的に展開した。「アクション・ペインティング」は、抽象的表現と形態の融合より創出された独自の技法である。「ポーリング」(塗料を注ぎ掛けながら線を描く技法)、「ドリッピング」(塗料を撒き散らして滴らせる技法)、「スプラッタリング」(塗料を粒状に飛び散らす技法)により、作品を描いた。
作品では、複雑に入り組んだ線が灰色、茶色、白色、黄色にて描かれている。アルキド樹脂エナメル(顔料とアルキド樹脂ワニスを混ぜ合わせた塗料)をポーリングし、鳥の巣状に線描している。また、ポロックの作品では、作品名が数字であるものが多い。数字は偏見や先入観がなく、不偏である為、見る側は純粋な芸術として受け入れることができると考え、敢えて作品名を数字にしたといわれる。
現在、「ナンバー5, 1948」は、メキシコ人投資家デヴィッド・マルチネス(David Martinez)氏が所有している。「ニューヨーク・タイムズ」(2006年11月2日版)によると、2006年11月、マルチネス氏が、ゲフィン・レコードの創始者デヴィッド・ゲフィン(David Geffen)氏より1億4000万ドルにて購入したと報じられた。
売買契約は、美術品オークションハウスであるサザビーズが仲介した。それ以前は、サミュエル・アービング・ニューハウスJr(Samuel Irving Newhouse.Jr)が所有し、ニューヨーク近代美術館(アメリカ・ニューヨーク州)にて展示されていた。
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