作品概要
《陽気な酒飲み》は、画家のフランス・ハルスによって制作された作品。制作年は1628年から1630年で、アムステルダム国立美術館に所蔵されている。

この「陽気な酒飲み」は、革のジャーキンを羽織り、襟とそでにレースをのぞかせ、そして柔らかい帽子を斜めにかぶっている男を描いている。描かれた男性は右手を広げて身振りをし、コップ1杯の白ワインを左手に持っている。
彼は一瞬、こちら側、つまり私たち鑑賞者に目を向けその場の会話を止めているかのようだ。首の鎖から大きなメダルがたれさがっているが、オレンジ群の王子モーリスではないかとの説もある。
この時期のオランダ絵画にはしばしば「陽気な酒飲み」、または「陽気な大酒飲み」のテーマが取り上げられており、この作品も恐らく注文を受けた肖像画ではなく、当時の日常生活の断片を表した物であると思われる。
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