作品概要

絞首台の上のかささぎ》は、画家のピーデル・ブリューゲルによって描かれた作品。制作年は1568年から1568年で、ヘッセン州立博物館に所蔵されている。

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「絞首台の上のかささぎ」は晩年の作品であり、1568年に制作された。作品では、絞首台のある田園風景が描かれている。キャンバスの中心には絞首台があり、1羽のカササギが絞首台に止まり、羽を休めている。絞首台の土台となる石の上にも、カササギが1羽止まっている。

その傍らには、動物の頭蓋骨がある。絞首台の左側では、農民3人がバグパイプ奏者の奏でる曲に合わせて陽気に踊っている。キャンバス左下には、水車小屋の横に男性2人が描かれている。男性達は農民が踊る様を見ているが、左側の男性の影は省かれている。キャンバス右には水峡が描かれ、遠くには街が広がっている。険しい岩山の上には城があり、岩肌が露出した岩の上には塔がそびえ立っている。

ブリューゲルは、作品にマニエリスムを取り入れている。マニエリスムでは、対象を引き伸ばし、歪め、変形させる表現が特徴的である。キャンバス左側の空間は奥行が閉ざされ、平面化している。例えば、絞首台には遠近感がなく、歪曲しているように見える。一方、キャンバス右側の空間は、遠近法を用いて水峡が描かれている。茶色の大地(濃色)、緑色の水峡(中間色)、淡青と灰色の空(淡色)といった色彩により遠近感を表現している。

また、ブリューゲルは、作品内に幾つかの意味を含ませている。絞首台の傍らで楽しげに踊る農民は、身近に存在する死を忘れて楽しむ「愚かさ」、用を足す男性は、死を恐れぬ「傲慢さ」を意味している。そして、カササギは「陰口」を暗示し、密告者の象徴とされている。現在、「絞首台の上のかささぎ」はヘッセン州立博物館(ドイツ・ダルムシュタット)にて展示されている。

基本情報・編集情報

  • 画家ピーデル・ブリューゲル
  • 作品名絞首台の上のかささぎ
  • 制作年1568年-1568年
  • 製作国不明
  • 所蔵ヘッセン州立博物館
  • 種類油彩パネル画
  • 高さ45.9cm
  • 横幅50.8cm
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