作品概要

暗い日》は、画家のピーデル・ブリューゲルによって描かれた作品。制作年は1565年から1565年で、美術史美術館に所蔵されている。

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本作は、1565年に制作された全6作品の連作月暦画であり、うち1作品は消失している。現存するのは、早春を描いた本作、夏を描いた《干し草の収穫》、秋の《穀物の収穫》、晩春の《牛群の帰り》、冬を描いた《雪中の狩人》の5作品である。

主題

作品では、謝肉祭(カーニバル)を祝う様子が描かれている。キャンバス右下には、ワッフルを食べる少年が描かれている。

当時、謝肉祭では、ワッフルを食べることが一般的であった。謝肉祭は、四旬節の1週間前に行われる通俗的な祝祭である。少年と一緒にいる小さな男の子は、紙の王冠を被っている。紙の王冠より、公現祭(顕現日)を連想させる。

公現祭(顕現祭)は1月6日に行われ、カトリックにおいてイエス・キリストの顕現を祝い、プロテスタントにおいて東方の三博士のベツレヘム来訪を祝うといわれる。キャンバス左下では、農夫がバイオリンに合わせて踊っている。

厳しい冬の前触れ

この描写も謝肉祭を連想させる。連作月暦画である為、各作品では1年のうち2ヶ月における日常生活が主題とされる。「暗い日」では、2月頃が描かれている。木の葉は落ち、空は厚い雲に覆われて暗く、寒々しい様子が表現されている。

海岸線では船が沈み、農民が薪を集める描写より、厳しい冬がやってくることが読み取れる。

来歴

ブリューゲルは、ベルギー・アントウェルペンの商人ニコラス・ヨンゲリンク(Niclaes Jongelink)の為に「暗い日」を含めた連作月暦画6作品を制作した。作品は、ニコラス・ヨンゲリンク邸宅のダイニングルームに飾られていたと思われる。

現在、「暗い日」は美術史美術館(オーストリア・ウィーン)にて展示されている。

基本情報・編集情報

  • 画家ピーデル・ブリューゲル
  • 作品名暗い日
  • 制作年1565年-1565年
  • 製作国不明
  • 所蔵美術史美術館
  • 種類油彩木画
  • 高さ118cm
  • 横幅163cm
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