作品概要

子ども、女への壮大な記念碑》は、画家のサルバドール・ダリによって描かれた作品。制作年は1929年から1929年で、国立ソフィア王妃芸術センターに所蔵されている。

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ガラの登場

『子ども、女への壮大な記念碑』は1929年の作とされているが、実際に完成したのは1930年初頭であると言われている。父親に関係を反対されていたガラの姿を初めて登場させたのが本作品であり、ダリの説明によるとタイトルにある「子ども、女」(the Child-Woman)はガラのことを示す。

「記念碑」はダリとガラが恋に落ちた思い出の海岸に点在した岩が元になっているが、その光景は幼少期から青年期に及ぶ恐怖心の象徴的な存在でもあり、ダリはその恐怖心をガラに捧げたことを表現しているとされる。

ダリはこの記念碑の中に自分が恐れや執着を持つさまざまなモチーフを結合させている。吠えるライオン、片側の眼を共有する自分と妹アナ・マリアの顔、王冠を被る『大自慰者』の矮小化された顔(中央左側の下方)、攻撃的な父の姿、煙草を持つ手、恥ずかしさから恐怖のためか手で顔を覆っている姿2体など。

新たなモチーフ

これまでの作品には登場していない新しいモチーフ要素も見られる。幼少期ダリの英雄であったナポレオン、《モナ・リザ》、左下には大人のカップルが車が押す板によってベッドから放り出されようとしている。伝統的な結婚制度への攻撃だろうか。

ガラはいくつかの姿で登場する。画面右下の膝まづく針金上の人体、記念碑の中の豊かな臀部、胸部、そして疲れて横たわる姿(当時ガラが肋膜炎で苦しんでいた状態の暗示か)。

記念碑の外にはミレーの『晩鐘』の夫婦が見えるが、ダリ作品においては有名な「抑圧された性欲の象徴」である。

基本情報・編集情報

  • 画家サルバドール・ダリ
  • 作品名子ども、女への壮大な記念碑
  • 制作年1929年-1929年
  • 製作国不明
  • 所蔵国立ソフィア王妃芸術センター
  • 種類キャンバスに油彩、コラージュ
  • 高さ140cm
  • 横幅81cm
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