作品概要
《ガラ酸とダリ酸のデオキシリボ核酸》は、画家のサルバドール・ダリによって制作された作品。制作年は1963年から1963年で、ザ・ダリ・ミュージアムに所蔵されている。

『ガラ酸とダリ酸のデオキシリボ核酸』は1963年に描かれた作品であり、DNAの二重らせん構造を発見したフランシス・クリックとジェームズ・ワトソンへのオマージュとして知られている。イギリスの銀行から依頼を受けて描かれた作品である。
タイトルはダリと妻のガラ、デオキシリボ核酸(DNA)を組み合わせたものである(原題はGalacidalacidesoxyribonucleicacidで、その中にDali、Gala、Deoxyribonucleic acidが含まれている)。作品について書いたメモの中で、ダリは「二重らせん構造は、人類と神をつなぐ唯一の構造だ」と述べている。
本作はダリが描いた十三の巨大な作品のうちの一つである。作品の向かって右手には、ライフルを持った男たちがお互いに銃口を向けて、「死の立方体」を作っている。お互いが銃口を向けあっているため、もし誰かが引き金を引いたら、他の三人にも刺激を与えお互いを殺し合うようになっている。ダリによれば、この立方体は我々が最もよく知る立方体の構造物も表している。
つまり、食卓塩(塩化ナトリウム)である。しかし厳密には塩素の構造は若干異なっており、発言は正確性を欠いている。左の上方には預言者のイザヤが描かれ、本作のタイトルが書かれた巻物を持っている。
本作のタイトルは、作品の意味を解読するための単語が組み合わさって作られている。最初の単語はダリの妻で、常に創作の源であったGalaであり、cidはスペインの民話の英雄を意味し、Allahはアラビア語で神を意味する。文字列の最後の言葉はDNAを意味するDeoxyribonucleic acidをダリが崩して書いたものである。
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