作品概要
《バッカナール》は、画家のサルバドール・ダリによって制作された作品。制作年は1939年から1939年で、個人所有に所蔵されている。

『バッカナール』はバリによってプロデュースされた最初のバレエ演劇で、ニューヨークで1939年から1949年まで上演された。本作はその公開に合わせて発表された作品である。『バッカナール』はダリがバレエ・リュス・ド・モンテカルロのためにデザインした最初の舞台セットでもあった。
ダリはロクブリュヌでココ・シャネルと滞在しており、その際にレオニード・マシーンのバレエ団に出会った。おそらく彼は、ジョアン・ミロ、フアン・グリス、パブロ・ピカソ、そして他の多くの芸術家がしてきたように、バレエ・リュス・ド・モンテカルロのために働くという考えに動かされたのだと考えられる。『バッカナール』はメトロポリタン・オペラハウスで世界に初めて公開された。
『バッカナール』の前にはアンリ・マティスが演出するスタンダール『赤と黒』が、その後にはアンドレ・ドランの『風変わりな店』が続いて上映された。『バッカナール』は好評でアメリカ全土で追加のツアーを行った。ダリは劇中で、ワーグナーの舞台作品の最高峰だとして、歌劇『タンホイザー』のヴェヌスベルクの音楽を使っている。
プログラムの中でダリは彼のバレエについて説明している。それによると、舞台はマウント・ビーナスに設定されていて、背景はダリの生まれ故郷を描いている。その平野の中心には、ラファエロ・サンティの『聖母の結婚』の中に見られる寺が描かれている。絵画の『バッカナール』にも、そうしたダリ特有のイメージであったり、他作品への参照や引用といった特徴が表れている。
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