作品概要
《ロブスターテレフォン》は、画家のサルバドール・ダリによって制作された作品。制作年は1936年から1936年で、ダリ・ユニバースに所蔵されている。

『ロブスター電話』はシュールレアリズムのオブジェで1936年にダリによって作られて、著名な収集家のイギリスの詩人のエドワード・ジェームズに贈られた作品である。
どこにでもある使用可能な電話と、石膏で作ったロブスターを接着することによって作られている。ダリは創作の意図について、「なぜレストランでロブスターを頼んだ時に、茹でられた電話が出てきたことがないのかが不思議で理由が知りたいから」と書いている。
本作はシュールレアリズムのオブジェの古典的名作とされており、普通は関係しないものを組み合わせることによって、陽気でありながら恐ろしい作品となっている。ダリはこのようなオブジェが無意識下の隠された欲望を明らかにすると考えており、ロブスターと電話はダリにとって強い性的なつながりがあった。
電話はダリの1930年代の作品にしばしば登場し、ロブスターもダリの絵やデザインに登場し、しばしば性的な喜びや痛みと関連付けられてきた。1939年のニューヨーク博覧会にダリは様々なメディアを使った作品を出品した。その作品にはヌードモデルが出演するパートもあったのだが、その際にもロブスターがモデルの女性器を隠すために使われている。
ダリはしばしば食事とセックスに強い類似性を感じていた。そのことは《ロブスターテレフォン》においても現れている。ロブスターの性器は尻尾の部分にあるのだが、その位置が通話口を覆うように設置されているのだ。
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