作品概要
《聖人と四人の男》は、画家のアントニオ・ヴァッシラッキによって制作された作品。制作年は1590?年から1620?年で、コッレール博物館に所蔵されている。

作品
ヴァッシラッキの作品と見られる。非常に傷んでおりバラバラになりそうで全体像は掴みにくいが、画面下方に四人の男、上部に聖人の描写があると考えられる。
収蔵
この作品を収蔵する、サン・マルコ広場に面するコッレール美術館は、ヴェネツィアの美術と歴史の種類が豊富で数多くの作品をコレクションしている。市の財団が運営する11の美術館のうちの一つである。館内で芸術作品が展示されている部分は、二つのパートに分かれる。一つはヴェネト地域で15世紀から17世紀初頭までに作られた小さなブロンズ像の展示室、もう一つはヴェネツィア絵画の部屋で、始まりの頃から16世紀初めまでの作品を展示している。
作者
ヴァッシラッキは、パオロ・ヴェロネーゼの下で見習いをした後、ドメニコ・ティントレットの工房に所属することとなった。ドメニコは数多くの依頼を受けていたヤコポの息子である。1578年から1582年の間、ヴァッシラッキはヴェニスのドゥカーレ宮殿の大評議会の間の装飾を請け負った。ドメニコとヴァッシラッキは商人学校の宿の壁と天井の装飾をし、サンタ・カテリーナ教会に大きなキャンバス画を6枚、サン・ジョルジオ・マッジョーレ教会に3枚の絵を納めた。その後、すぐにペルージャからの委託を受けた。
1584年から『ヴェネチアの画家組合』のメンバー、1600年にはヴェネチアで活発な外国人のコミュニティ『ギリシャ人の聖ニコラ組合』のメンバーとして登録されている。1591年『商人組合』と契約を結び、ヴェネチアのサン・ジョバンニ・エレモシナリオ教会、サン・アンジェロ・ラファエレ 教会、サン・ザッカーリア教会などに作品を描いた。
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