作品概要
《カテリーナ・コルナーロ女王のヴェネツィア到着》は、画家のアントニオ・ヴァッシラッキによって制作された作品。制作年は1629?年から1629?年で、コッレール博物館に所蔵されている。

作品
キプロス女王カテリーナ・コルナーロが1489年6月6日にヴェネツィアへ到着した場面を描いている。
人物
カテリーナ・コルナーロ(1454年11月25日生ー1510年7月10日没)はヴェネツィアの貴族出身。父は聖ローマ帝国の騎士であり、曽々祖父は1365年ー1368年にドージェ(元首)を務めた。
彼女はキプロス王ジャック2世の王妃となったが、結婚後ほどなくしてジャック2世は突然の病で逝去した。彼の遺志により妊娠中のカテリーナが統治を引き継いだ。息子キプロス王ジャック3世が幼い頃には摂政を務め(1473-1474)、最後にキプロス女王であり王国の最後の君主となった。その統治期間は1474年8月26日から1489年2月26日に渡り、「聖マルコの娘である」と宣言した。それはジャック2世の死後、キプロスは聖マルコが守護聖人であるヴェネツィア共和国の支配にあることを示したのだろう。カテリーナの統治下で、キプロスはヴェネツィア商人が支配し、1489年3月14日カテリーナは国の統治権をヴェネツィア共和国の元首に売り渡すよう強制された。その代償に女王の称号を保持することが許され、1489年ヴェネト地方の町オソロの侯爵夫人となった。
作者
ヴァッシラッキは、1584年から『ヴェネチアの画家組合』のメンバー、1600年にはヴェネチアで活発な外国人のコミュニティ『ギリシャ人の聖ニコラ組合』のメンバーとして登録されている。1591年『商人組合』と契約を結び、ヴェネチアのサン・ジョバンニ・エレモシナリオ教会、サン・アンジェロ・ラファエレ 教会、サン・ザッカーリア教会などに作品を描いた。
収蔵
この作品を収蔵する、サン・マルコ広場に面するコッレール美術館は、ヴェネツィアの美術と歴史の種類が豊富で数多くの作品をコレクションしている。市の財団が運営する11の美術館のうちの一つである。
作者
ヴァッシラッキは、1584年から『ヴェネチアの画家組合』のメンバー、1600年にはヴェネチアで活発な外国人のコミュニティ『ギリシャ人の聖ニコラ組合』のメンバーとして登録されている。1591年『商人組合』と契約を結び、ヴェネチアのサン・ジョバンニ・エレモシナリオ教会、サン・アンジェロ・ラファエレ 教会、サン・ザッカーリア教会などに作品を描いた。
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