作品概要
《聖母の結婚》は、画家のアントニオ・ヴァッシラッキによって制作された作品。制作年は1600?年から1600?年で、サン・ザッカーリア教会に所蔵されている。

作品
1600年頃に描かれたアントニオ・ヴァッシラッキによる《聖母の結婚》は、ヴェネチアのサン・ザッカーリア教会で見ることができる。
主題
聖母マリアと聖ヨセフの結婚を主題としている。ラファエッロによる同じタイトルの油絵(1504年)が知られている。
作者
ヴァッシラッキは、1584年から『ヴェネチアの画家組合』のメンバー、1600年にはヴェネチアで活発な外国人のコミュニティ『ギリシャ人の聖ニコラ組合』のメンバーとして登録されている。
1591年『商人組合』と契約を結び、ヴェネチアのサン・ジョバンニ・エレモシナリオ教会、サン・アンジェロ・ラファエレ 教会、サン・ザッカーリア教会などに作品を描いた。
教会
この場所に最初に建てられたサン・ザッカーリア教会は、9世紀初頭、当時のヴェネチアのドージェ(元首)によって聖ザカリアに捧げられたものであり、地下室には多くの元首の遺骸が埋葬されている。この頃はベネディクト派の修道院と関係しており、その修道僧たちは元首の親族出身がほとんどであった。
1170年代に再建築されたが、15世紀になりゴシック様式で隣接して建てられたのが、現在のサン・ザッカーリア教会で、サン・マルコ広場とサンマルコ寺院に近い水辺から少し奥まった場所にある大きな建物である。
この教会を訪れるほとんどの人にとって、王座に座る聖母マリアを描いた祭壇画(ベリーニ作)を見るの目的となっているが、教会内の通路の壁などには、ティントレット、ヴァン・ダイク、ヴァッシラッキなどを初めとした数多くの画家の作品が掲げられている。
こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。